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「ワルシャワの天使」のその後のまぬけな話

天使のおじさんに連れられ、最初の電車に乗ることができたけど、さて、その後どうなったかというと。

実は私はあまり、その車内のおばさんをあてにしてなかった。おじさんと話しているときのおばさんの反応が、とても薄かったからだ。

目的の駅で降りたあと、私はホームにあった構内図と真剣ににらめっこ。
乗ってきた電車は Line M2。乗りたい電車は PKP。

よくわからん。どうも地下の通路でつながっているわけじゃないらしい。
どうやって乗り換えるんだ??

すると、その車内のおばさんが声を掛けてきた。おそらくポーランド語。何を言っているのかは分からない。言葉の最後に、首を傾けて「着いてきなさい」の仕草をする。

え? いいの?

おばさんは歩くのが早かった。
私は小走りでついていく。
メトロの地下の通路は入り組んでいて、やっぱり分かりにくい。初めと同じくどこをどう歩いたのか、さっぱり分からない。
長いエスカレーターをあがって地上に出ると、すぐ横の建物へ。
おばさんは建物の奥へずんずん歩いていきながら、ポーランド語で何かしゃべり、窓口を指差した。

どうもここでチケットを買えと言っているらしい。

なるほど。ここの駅は自動発券じゃないのか。

チケット売り場で、駅の名前の書かれたメモを見せると、売店の人はすぐにレジを打ってくれた。
値段は「5.38」。

確か数駅のはずなのに、そんなにするんかー。と思いながら、6ユーロ差し出すと、拒否された。
おばさんが私に、ポーランド語で何かを言う。

????

「No? Why?? (だめ? なんで??)」

その隣でチケットを買う人を見ると、どうやらお金が違う。
その時はじめて私は、ポーランドがユーロじゃないということに気がついたんだな。

私が「お金持ってません」と、首を横に振ると、おばさんは「じゃぁ仕方が無いわね。」というように、肩をすくめて、さっさと行ってしまった。
遠くなるおばさんの背中を見つめながら、「連れてきてくれて、ありがとう」と、とりあえず感謝。

運のいいことに、駅では wifi が使えた。
ネットを検索すると、ポーランドの通貨はズロチ。
聞いたことない。

しかし、そんなこと知らずにここまで来るなんて、あらめて私ってすげーな。と、自画自賛。
というか、最初の電車はやっぱり無賃乗車だったのらしい。
さすが、天使のおじさん!!!
(良い子は真似しないように。)

通りすがりの人に両替所の場所を聞くと、またまた運のいいことに、目の前のショッピングモールにあると言う。
ただし、モールが開くのは 10:00 。今は朝の6:00前。どっちにしろ、ホストの家にチェックインができるのは午後4:00 だったりする。

このショッピングモールは、いい時間潰しの場所かもしれない。

それから私は駅で 10:00 まで、ぼけーっと時間を潰し、その後はモールでぼけーっと時間を潰しましたとさ。

写真は実際のPKPの切符。
「5.38」はユーロ(約706円)でなく、ズロチ(約164円)。
しかも PKP は地下鉄ではなく、国鉄。何度かワルシャワへ遊びに行くうちに、そう言えばこの電車って地上を走ってるな。って、最近気がついた。

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