そもそも「折り紙」って、何だろう? って考えてみました。
まぁ、代表的なところをじゃかじゃーんと表現するなら

『紙を折り畳んで、何かの形を表現する技術』

ってことなのではなかろうかと思います。
もちろん、その何かというものが「抽象的な何か」で、その表現された形が凡人にはよく分からなかったり、そのほか、幾何学的な形のユニット折り紙、小笠原流とか何とかの作法折り紙なんていうのもあったりするけれど、折り紙で折られている作品の大部分は、とりあえず何かの形を表現している。と思っています。

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伝承作品の「かぶと」。たぶんあれは鎧 (よろい) のカブトを表現しているのだと思われます。
「鶴」は、鳥の「鶴」を、「蓮」は 花の蓮を表現しているのだと思われます。

また、「鶴」は動物だから、動物を折る折り紙のことを大雑把にまとめて「動物折り紙」なんていうふうに言うこともできるかもしれません。
「蓮」は花だから、花を折る折り紙のことを「花の折り紙」とか。
最近の折り紙では、「恐竜折り紙」とか、「乗り物折り紙」とかいうのも聞いたりしたかも知れません。

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さて、このタイミングで「くす玉折り紙」とは、何ぞや。と持ち出してみます。察しのいい方には、ピーンと来たかも知れません。
くす玉折り紙とは、

「薬玉」を表現した作品を作ること、またはその作られた作品

のことです。
むむむ? ほな、「薬玉」とは何ぞや。
と、首をかしげた方は「薬玉とは」へ、まっしぐらにどうぞ。 薬玉とは

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「くす玉折り紙」の特徴を思いつくまま、挙げてみました。

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何が「くす玉折り紙」かと言えば、何でも「くす玉折り紙」になりうる。と思っています。
作られた作品が果たして「薬玉」に似ているか、似ていないか。というのはさほど問題じゃぁありません。
たとえば「うさぎ」を創作し、「いや、それはチューリップでしょう? 」などと突っ込みを入れられたとしても、本人が「これは、うさぎだっ!」と言えば、それは間違いなく「うさぎ」です。
だから「これは、くす玉だっ!」と本人が主張すれば、誰がなんと言おうと、その作品は「くす玉」です。
ようは「薬玉」を表現していると本人が主張していることがポイントです。

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ただ、くす玉折り紙に限らず、新しく創作作品を作った時、自分の主張するものと、その主張からみんなが想像すると思われるものがあんまりにもかけ離れた形をしている (と思われる) 場合は、
初めに

「これは、***です」

と、自己申告をしていた方が、無難だと思われます。

レポート : 2011年5月25日

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