飛行機が飛ばない!? こんなこともあるもんなんだな to Bulgaria / A happening that a flight as a transit was canceled at Romania.

ブルガリアへ行こう / Shall we go to Bulgaria?

インドネシアからジョージアに移動するときも、ちょー大冒険だったけど、ジョージアからブルガリアに移動するときもドキドキの大冒険だったな。と思い返してみた。

TBS airport

先送りしまくっていたタクシー手配問題

SIMカードは持たない。という私のしょーもないポリシーはジョージア滞在中もきっぱりと貫かれ、結局部屋のチェックアウト寸前になって

「どがして、空港まで行くだいな?」 (←鳥取弁 : どうやって空港に行くのか?)

という問題にぶち当たることになって、自分のアホさを痛感することになった。
つまり、
SIMカードが無い → タクシー配車アプリに登録できない。
この問題はもちろんホストさんちに来るときにもあったけど、その時はこんな感じで解決した。
これ↓

トビリシ空港でタクシーの運ちゃんと張り合った / Tbilisi international airport

ホストさんちの近所で、タクシーを見かけたこともある。
しかし、その辺にいるタクシーは、ぼったくられる可能性もある。

さぁ、どがすっだえ?? (←鳥取弁 : さぁ、どうするんだ?)

こたえ :
のび太になる。

なんのこっちゃない。
「助けて、ドラえもーん!!」 みたいに、ホストさんにどうすればいいか聞いてみたんだな。
するとホストさんは相変わらずのジェントルマンっぷり。

「I have Yandex app. I will reserve a taxi for you.(ヤンデックスのアプリを持ってるから、僕が変わりにタクシーを予約するよ)。」

な、なんちゅー、やさしいんだ。
ありがとう。ホストさん!!!

タクシー問題は無事に解決。
ホストさんちから空港までのタクシーは、ホストさんが予約してくれた。

Yandex.Taxiとは

主にロシアで展開されているタクシー配車サービス。2017年7月にアルメニア、アゼルバイジャン、ベラルーシ、ジョージア、カザフスタン、ロシアでUberと事業を統合したんだそうな。(wikipediaより)

じゃ、ひょっとしたらジョージアでも Uber が使えたっちゅうことか!?
試してみればよかったな。

Yandex.Taxi が使える国は、
ロシア、ベラルーシ、モルドバ、アルメニア、ジョージア、キルギスタン、カザフスタン、ウズベキスタン、ラトビア、エストニア、リトアニア、セルビア、イスラエル、フィンランド、コートジボワール、ガーナ、ルーマニア

だそうな。

At the front of TBS airport.
TBSエアポートの前の道路の向こう側にあった看板。

天使なYandexのタクシーのうんちゃん

Yandex.Taxiの運転手さんは、英語を全く話さない若いお兄さんだった。
ホストさんちから無事に空港に着くと、自分のスマホにお支払い金額を表示してくれた。 その金額はなんと、16.8GEL(約672円)。
思わず、目を疑った。

ホストさんちに行くときは粘って、粘って 30GELだったぞ??
どうなってるんだ。この国は??

「Okay.(オーケイ)」 と返事をし、支払いをしようと小銭をあさっていたら、小さいお金がちょうど 16.2GEL しか無い。

あーっ。惜しいっ!!!
ちっ、あの時、ソフトクリーム (1GEL) をひとつ控えておくべきだった。

思わず、くだらない考えがぐるぐる。
小銭を数えながら、無意識に表情に出ていたのかも知れない。
運転手のお兄さんが何かを言って、にっこり笑いながら首を縦に振り 「それでいい。」 という仕草をする。

思わず目が点。
「は?」

お兄さんを凝視すると、彼は笑って 「いいからそれを出せ」 みたいに、手のひらを差し出した。 「えっ!? いいの!?!?」 タクシー代だよな?
タクシー配車サービスのアプリを使っとるよな???

いいのか? ほんとうに?? と、思いながらお金を全部渡すと、お兄さんはそれを数えもせずにポケットにしまい、そのまま車から降りてトランクからスーツケースを取り出してくれた。

「Thank you very much!!!(どうもありがとう!!!)」

私がお礼を言うと、お兄さんは返事の代わりに手を上げ、さっさと座席に戻って行った。

かっちょぇぇ。
お兄さん、ほんとうにありがとう。
また、天使に会っちゃったな。と、思った。

ルーマニアでのトランジットで乗継便がキャンセルのハプニング!! 入国する予定の無かったルーマニアに入国するはめに。

ジョージアからブルガリアまでは、ルーマニアで1回のトランジット。

朝の 4:45amにジョージアを出発。ルーマニアには6:30am到着。で、トランジット。
朝の 8:05amにルーマニアを出発。9:20amブルガリアに到着予定。

同じ TAROM航空の飛行機だから、自分で荷物を運ぶ必要も無いし。もちろん入国の必要も無いし。同じ航空会社を乗り継ぐフライトって、楽だなー。
と、ルーマニアの飛行場で、フライトの時間までのんびり時間を潰していたら、直前になって掲示板に、”3 hour delay.(3時間遅れ)”の表示が。

なぬっ!?

次に宿泊予定のホストさんにタクシーの配車をお願いしていたので、慌てて3時間遅れることをメールした。

そうする間に、搭乗ゲートの掲示板の表示が 「3 hour delay」から、「Canceled(キャンセル)」に!!

まじかよっ!!! びっくらこいた。
格安航空会社を乗り継ぎまくって、世界中を移動してきたけど、フライトがキャンセルになったのは初めてだった。
再び、ホストさんにメールでその旨を知らせた。

搭乗ゲートの前は、便に乗る予定だった人でいっぱい。
航空会社の人が何か英語で説明をしているけど、私にはよくわからない。
近くにいたおじさんに、

「What happened?(何が起きてるの?)」

と尋ねたら、おじさんは丁寧にゆっくりとした英語で

「便はキャンセルになったよ。乗継便の人は自分で荷物を取りに行かないといけないよ。」

みたいなことを説明してくれた。

荷物を自分でとな!?
なんちゅうこった。せっかく入国の必要が無いと思ってたのにな。

ゲートにはたくさんの人がいたけど、乗継便の人は数名だけだった。
その場で乗り継ぎの人のみんなのパスポートが集められ、航空会社の人に案内されて、全員まとめてイミグレショーンを通った。

こんな入国の仕方、はじめてだな。
なんか、遠足みたいで面白いな。と思った。(まぁ、遠足でイミグレーションは通らないかもしれないけど。)

荷物を受け取り、チェックインカウンターに行くと、航空会社の人が次のフライトを案内してくれた。
どうやら夕方になるらしい。
さらに、カウンターのお姉さんが、この昼食券で空港内のどのレストランの料理もフリーで食べて頂けます。とチケットをくれた。

なるほど。航空会社の埋め合わせっちゅうやつかな。

ラッキーと思っていたら、乗継便のメンバーのひとりが 「ホテルを用意してほしい」 と要請。航空会社の人といろいろ話している。

お!?
きっと、重要な仕事をする予定だった人なのかな!?
そうだよな。色んな予定を持った人がいるよな。このキャンセルになった便の後に、さらに次の飛行機に乗る人だっておるかもしれんしな。

要請された航空会社の人は、数人集まってお話。
その間、ホテルを要請したおじさんが私に

「Don’t worry.(心配しなくていいよ)」

と、声をかけてくれた。

そして、その後、なぜかその場にいた乗継便の数名が、次のフライトの時間までホテルのお部屋でゆっくり休めることになった。しかもホテルへの送迎とレストランでの昼食付き。

あのおじさんが、何かしてくれたんかな!?
何がどうなっているのかわからないけど、おじさん、どうもありがとーっ!!!
またまた、天使に会っちゃったな。と思った。

ホテルの部屋は広くてきれいだった。
そんなに休めなかったけど、ホテルの安定したフリーのWIFIでホストさんとメールのやり取りをすることができた。
ホストさんは飛行機がキャンセルになったことに、

「それはとても残念だったね。でも何も心配しなくていいよ。私たちは同じ宿泊料金で延長宿泊を受け入れるよ。」

と、言ってくれた。

ああ。ここにも天使さんが!!!

私が次のフライトの予定時刻を伝えると、ホストさんは快くその時間にタクシーを再手配してくれた。

航空会社の用意したホテル
無料のホテルの昼食。チキンバーガー。

タクシーのタイヤがパンク。足止めを食らったらしいけど、どのくらいかは不明。たぶん、ちょっと。

ブルガリアのソフィア空港に着いたのは、夜の7時ぐらい。それから、ホストさんちのあるバンスコまで車で約3時間。

雨が降る夜の景色のあまり見えない長いドライブだったけど、私にはもちろん無関係。
完璧に爆睡していた。

ふと気がついたら、運転手さんが車を停めてタイヤを調べていた。
どうやら、タイヤがパンクしたらしい。
運転手さんは

「心配しないで。すぐに代わりの車が来るよ。ホストさんちまでは、あと5分くらいだよ。」

と、説明してくれた。(←意味 : 約3時間連続爆睡)

道中は冒険満載だなぁ。誰かが演出しとるんかの。

と、思った。
代わりの車はすぐに来て、無事にホストさんちに到着。
夜の10:00を過ぎていたけど、ホストさんが 「Wellcome!」 と言って出迎えてくれ、スーツケースを運んでくれた。

ホストさんの優しいおもてなし

ホストさんちはアパートだと思っていたけど、ホテルの1室だった。部屋をひととおり案内してくれたホストさんは、

「お腹はすいてないかい? よかったら、1階のバーでごちそうするよ。今、友だちとゲームで楽しんでいるところだよ。」

と、言ってくれた。

優しいホストさんだなぁ。

この時間じゃ他にお店もやってないだろうし、と、お言葉に甘えて参加させてもらうことにした。

バーに行くと、とても歓迎された。
ホストさんが何が食べたいかと尋ねるので、私は野菜が好きだ。と答えた。
するとホストさんは、魚とチーズとトマトの乗ったパンと、ワインをすぐに用意してくれた。

すごい。
「野菜が好き」と言っただけで、「ペスコ・ベジタリアン」と理解してくれるとは!!

ありがたく、みんなおいしくいただいた。
それにしても、昨日は、ジョージアのホストさんちを出る前に、朝ごはんを食べただけだったけど、今日は色んなハプニングがありながら、2食しっかり食べたな。

と、不思議に思った。

みんな天使さんたちのおかげだな。
ありがとう。天使さんたち。

そのあと、しばらくバーでみんなと楽しくわいわい。

こうして、私のハプニング起こりまくりの長い2日の旅が終わりましたとさ。

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