マジックブルームの折り図をようやく手がける気になったけど、折り図のリクエストをいただいてから16年も経っていたんだな。

ポッピングスターはマジックブルームのベースの形だす

作品の詳しい説明はギャラリーへ。

マジックブルームシリーズの作品を創作したのは2008年。結構はまって、まだまだバリエーションを生む気でいたのに、中途半端に終わってしまっている。理由は、いつもの浮気グセ(←ほかの作品に気が飛んだ)。ほんとうは今の倍くらいは創るつもりだったんだな。浮かんだアイデアを、組み上げた試作のパーツに再現していたけど、さすがわたし。その試作品も行方不明に。

2024年4月の写真折り図第一弾を先日配信した。作品は『ポッピングスター』。
この作品は、実はマジックブルームのベースの形で、マジックブルームのバリエーションのひとつ。16年ぶりに、マジックブルームシリーズ作品を制作した。仕上がった作品をじぃっと見ていると、やっぱりいじりたくなる。おそるべし、マジックブルーム。

折り図に描くのは不可能な作品『マジックブルーム』

マジックブルームシリーズの作品を創作していた頃、ギャラリーを訪れてくれた方の中には、ぜひ自分も作ってみたいと、折り図のリクエストをしてくださる方もちらほらとあった。

でも、わたしは内心『この作品は折り図には描けないだろうな』と思っていた。なぜならマジックブルームシリーズはかなり特殊な作り方をしていて、それを二次元に表現するのはチョー大変だから。
作り方を詳しくいうと、まずはじめに作りたい形の折り線を折り、そして一度基本の形に戻し、すべてのパーツを全体に組み上げたあと、はじめに折った折り線の形を再現する、というとんでもなくひねくれた手法。

そして、図面化の一番のネックになっているのが『全体を組み上げたあとに、折り線の形を再現する』というところ。これ、手が千本あっても描けねぇ…。(←千手観音)

なのでマジックブルームシリーズの作品は、私以外の誰も作ることができない作品だと思っていた。(←レシピがないので。作品自体の折り方は、さほど難しくはない。はず。)

ところが、最近、写真折り図を制作しながら(2023年8月より配信)、ひょっとしたら、マジックブルームの図面化、いけるんじゃね? と、思うようになった。
理由は簡単。写真だから。そう。自分でベクター画像をちまちまと描くよりも、ちゃっちゃとラスタ画像(写真)を編集したら、きっと、あの面倒くさげな立体画(←パーツを組んだあとの作品のこと)も、すいすいと描けるはず!!ってな。

と、いうわけで、マジックブルームシリーズ作品の折り図化を手がける決心をし、今月の写真折り図にマジックブルームの基本となる作品(ポッピングスター)と、そのバリエーションを掲載した。これらの作品には『全体を組み上げたあとに、折り線の形を再現する』という工程はないので、ふつうのユニット折り紙風に仕上がっている。マジックブルームシリーズ作品の手始めの作品として、指ならしにもってこいだな。

『マジックブルーム』と『バラエティユニットII型』の違いは

『マジックブルーム』シリーズの作品は、三角形の山に小さな穴が空いていて、見かけがバラエティユニットII型シリーズの作品と、よく似ている。

この両者の違いは『組み方』。
マジックブルームではフラップとポケットの位置が入れ代わってるんだな。これ、作ってみると、みんな「やややっ?」ってなるはず。特にバラエティユニット(いくつかはこの本に掲載されている→くす玉ユニット折り紙 )を作ったことのある方は、脳がこんがらがって、新鮮な驚きがあるかも。楽しめること間違いなし。

Diagram

You can make it! The photo diagram is 330 JPY (Include tax).
写真折り図売ってます。1部 330円 (税込み)です。

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