隣の家のおばさんが普段の格好で庭に除草剤をまいたあと、素手で草を抜いている。というショッキングな光景を見た。まじかっ!!!

「世界が食べられなくなる日」より

エイプリルフールだけど、これは本当のはなし。

嘘じゃない。ほんとうに隣のおばさんが、普段の普通の格好で庭に除草剤をまいて、そのあとなぜか、素手で草を抜いていた。

びっくりして、えええええーーーーーっ!!!!って、ガン見してしまった。

これの何が問題なのかというと、除草剤をまいたのに草取りをしている。というところもまぁ、ツッコミどころだけど、一番の問題は、除草剤の毒性を軽く見ている。というところ。

「ラウンドアップ」を販売していたバイオ化学メーカーモンサント社は10万件を超える訴訟を抱えていた

アメリカのバイオ化学メーカー「モンサント社」は、2018年にドイツの製薬会社「バイエル」に買収されたけど、起こされていた訴訟が10万件を超えていたらしい。

なぜ、訴訟を起こされていたのかというとモンサントが開発した除草剤「ラウンドアップ」の主成分「グリホサート」に発ガン性が認められたため。
2018年8月、アメリカで『除草剤が原因で末期ガンになった』と訴えた男性が勝訴し、モンサント社に約320億円の支払いが命じられた裁判があった。
おそらくこの裁判以降、ビシバシとモンサント社に裁判が起こされたのだろうと思う。

世界保健機関(WHO)傘下の「国際がん研究機関」(IARC)は2015年、グリホサートは「ヒトに対しておそらく発がん性がある」と結論付け、危険度を示す5段階評価で2番目に高い「グループ2A」に分類した。

Yahoo Japan News

モンサントを買収したバイエルは、2020年に1兆円を超える和解金を払って、あっちゃこっちゃに起こっている、この除草剤裁判の解決をはかった。
原告の数はなんと12万5千人。
どんだけ、訴えられとんねん。

世界中でグリホサートが規制されていく中、なぜか日本では除草剤の規制が緩和される ← アホかっ!!

世界ではすでにグリホサートの使用を禁止する国がぞくぞくと誕生している。国として禁止したのは、ルクセンブルク、ドイツ、オーストリア、チェコ、フランス、マルタ、メキシコ、フィジー、トーゴ、フランス。
禁止へ向かっているのは、イタリア、タイ、ベトナム、コロンビアなど。

世界中がグリホサートを規制する方向へ進んでいるのに、なぜか日本は、2017年にグリホサートの残留基準値を大幅に緩和した。
まじで、どうなっとんねん。

農林水産省はグリホサートを有効成分とする農薬の新商品を淡々と登録。厚生労働省は2017年12月、一部の農産物の残留基準値を引き上げた。特に目立つのがパンやパスタ、シリアルなどの原料となる穀類で、小麦は5.0ppmから6倍の30ppm、ライ麦が0.2ppmから150倍の30ppm、とうもろこしが1.0ppmから5倍の5ppmへと、大幅に引き上げられた。そばも0.2ppmから30ppmへと150倍に緩和された。

Yahoo Japan News

モンサントが開発していたのは除草剤だけではない

実はモンサントが開発していたのは、ラウンドアップという除草剤だけではない。除草剤を撒いても枯れない大豆やとうもろこし、綿(わた)、菜種、テンサイなどの農作物も開発していた。つまりこれらは、遺伝子組み換え作物。

これらの農作物は総称して「ラウンドアップレディ」と呼ばれている。 遺伝子組換え作物の危険性は、また次回の記事にでも書こう。

世界で作られている農薬ドキュメンタリー映画

農薬や遺伝子組換え作物を問題視するドキュメンタリー映画が次々に作られている。

2014年 フランスのドキュメンタリー『遺伝子組み換え戦争 戦略作物巡る闘い 欧vs米』

アルゼンチンの農家の人たちは、グリホサート(ラウンドアップ)のことを「毒」と呼ぶ。

動画は左の音声に日本語が流れます。右は何語かわからないな。

2018年 ドイツのテレビ局が報道した『強欲の種』

映画『モンサントの不自然な食べ物』予告編

映画『世界が食べられなくなる日』予告編

おまけ / ネオニコチノイド系の農薬もやばい

ネオニコチノイド系の農薬は、除草剤じゃなくて、殺虫剤。こちらもEUが全面排除をするなど、規制が進んでいるが、日本は相変わらず、ゆーるゆる。

なんかもぅ、日本、終わってるなぁ。

TBS 報道特集 : ネオニコ系農薬 人への影響は

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