ジョージア料理とジョージアでのおもしろエピソード / Georgian restaurants and interest episodes in Tbilisi

さぞかしジョージアの名物を食べたんだろうな。という声を清々しく無視できるくらいに「ベジタリアン」に徹底していたつもりだったけど、思い返してみると突っ込みの余地がありすぎる食紀行 in Georgia

お惣菜の肝料理で一杯

ready-made side dishes

私の主観では、ジョージア料理は味付けが濃く、かなりしょっぱい。サラダもしょっぱい(塩味)。パンもしょっぱい(塩味)。チーズもしょっぱい(たまたまだったかも知れない)。

その中でも私がおいしく食べられたジョージアの料理。それが、鳥の肝の料理(←注 : ベジタリアンである)。
とても不思議だったのだが、ジョージアの人たちは、鳥の肝を食べる習慣がある。

日本でも鳥の肝を食べる習慣があるけど、居酒屋やレストランのメニューで必ず「鳥の肝(レバー)」があるかと言えば、そうでないような気がする。日本でだいたいこの鳥の肝のメニューのあるところと言えば「焼き鳥屋」かもしれない。

ところが、その日本の焼鳥屋の感覚で、ジョージアのレストランには「鳥の肝」のメニューがかならず!と言っていいかどうかは分からないけど、まぁそれほどにある。私が行ったジョージアンレストランは100%。
さらに、スーパーマーケットのお惣菜の中にもあったりする。
調理の仕方はいろいろで、煮物もあれば、サラダもあった。
日本のスーパーじゃ、お惣菜で「鳥の肝のサラダ」はあんまり見ないかも(少なくとも鳥取県中部では見ないな。たぶん)。

そろばんでお会計のRacha / რესტორანი რაჭა restaurant

Racha
რესტორანი რაჭა
bread, olive salad, fish fly and a half liter of wine
ジョージアパン、オリーブサラダ、魚のフライ、ハーフリットルワイン

Racha は何度か行ったレストラン。ワインが安い。ハーフリットルが3ラリ(約120円)。
料理の味は「…」。

この Racha の面白いところは、ソロバンで会計をすること。
初めて見たときはびっくりした。小学校の先生が教材で使うくらいでっかいし(←私たちの時代。今は知らない)。1列のソロバン玉の数もたくさんすぎる。

そもそもソロバンはアジアのもんだと勝手に思っていた。
調べてみると、ソロバンのようなもんは世界中にあるらしい。(アバカスというんだそうな。)

それにしてもこのRachaのソロバン。レジカウンターに置くには、でかすぎじゃね?

An abacus

日本じゃあんまり出会わなそうな国の人々

さすがジョージアは観光の国だけあって、バーやレストランで色んな国の人に出会った。一番多かったのはロシア人。トルコやインドから来たという人も多かった。

中でも印象深かったのは、日本ではあんまり出会わなさそうな国からの観光客。
「Where are you from? (どこの出身?)」と尋ねて、 「Kwait」という答えが返ってきたときは、聞き慣れない国の名前に一瞬「?」になってしまった。

ちょっとしてから「クウェート」だとわかった。

Tuk Tuk Thai Restraunt / タイ料理レストラン
ტუკ ტუკ თაი
Chiken with sour sweet sauce.
チキン(注 : ベジタリアンである)の酢豚みたいな料理。

またある日のレストランでは、イランから来たという人に出会った。
ジョージアには仕事で来ていると言っていた。
その人はふたつのパスポートを私に見せて

「イランで生まれ育ったけど、イギリス人と結婚したから英国籍なんだ。」
と説明してくれた。

『ジョージアで仕事をする英国籍のイランの人と一緒にごはんをする日本人 in ジョージア。』
というフレーズが頭に浮かんで、思わずニヤッとした。ややこしくて面白い。

「How about Georgia? (ジョージアはどう?)」

と、尋ねると、

「I don’t really like Georgia. (好きじゃないよ)」

と、彼。
意外な返事にびっくりして「なんで?」と聞き返すと、

「彼らはうるさいし。酒ばっかり飲んでる。」

との答え。
げっ。私のことじゃん。


「You are a Muslim? (あなたは、ムスリム?)」
「Yes.(はい)」

やっぱり。と思ったけど、その前に「イラン」と言えば「イスラム教」だって、先に気づけよ。(←自分で突っ込み)

Where are you from?

Samikitno Georgian Cuisine
სამიკიტნო ქართული სამზარეულო

ある日ファミリーレストランで、お気に入りのスクランブルエッグとパンで白ワインをちょびちょびやっていたら、ちょっと離れた席にひとりで座っていたアジア人のおじさんに声をかけられた。
食事を終えて、帰るところらしい。

「Are you a Japanese?(日本人ですか?)」
「Yes, I am.(そうです)」

私ははじめ彼をひょっとしたら日本人じゃぁないかと思っていたけど、英語で話しかけられたのでそうでは無いらしいと分かった。
おじさんは嬉しそうに、

「そうだと思ったよ。君はとても礼儀正しいし、会釈をしたり、Thank you って挨拶もするし、絶対日本人だと思ったよ。」

へぇー。そうなんだー。
気づかないうちに「日本人」をやってたんだな。と思った。

おじさんはさらに続けて、

「中国人だとこうはいかないよ。彼らは大声で喋るし(speak loudly)、マナーは無いし(have no manners)、失礼で(being rude)、とにかく not polite (礼儀知らず) なんだ。」

おじさんはうんざりしたような顔でネガティブワードを羅列しながら、そのあともいかに中国人のマナーが悪いかをジェスチャーまで加えて語り続けた。

いつだったか、京都を観光した時に集団の中国人の観光客に出会ったことがある。ほんとうに、そのパワーはどこから来るのかと思うくらいに、彼らの話す声は大きかった。 おじさんの言いたいことが、よくわかる気がした。

話の終わりに、おじさんに尋ねた。

「Where are you from? (あなたはどこの出身?)」

おじさんは真顔で、

「From China.(中国です)」

どこに、どう、突っ込みを入れたらいいのか分からなかった。

物価の安さは最強のジョージア

ある日、

そうだ。今日は日本円のソフトクリーム代くらいのソフトクリームを食べよう!!(←だいたい250円くらいを想定)

と、くだらないことを思いつき、挑戦してみた。

その日は Wendy’s でソフトクリームのキャンペーンをやっていた。
ひとつ 1GEL。日本円で約40円。

3つ食べたぐらいに、腹が冷えてやめた。(←アホ。やる前に無理って気づけよ。)

ドイツ、ポーランド、イタリア、セルビア、アメリカ、メキシコ、ガテマラ、マレーシア、タイ、インドネシア、ジョージア。

今まで色んな国を放浪してきたけど、物価の安さはジョージアが最強だと実感した。

Frosty cone of Wendy’s : 1 GEL
ウェンディーズのフロスティコーン。約 40円。しかも、かなりでかい。

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